12月24日、ベツレヘム、バンクシー巡り最安モデルプラン
日本でも有名なバンクシーの壁画、今年は新しいバージョンのディスプレイ「キリスト降誕」が登場。
エルサレムからベツレヘムのめぐり方を紹介します。多くの方はベツレヘム市内を100シェケル(3000円ちょっと)ほどでタクシーをチャーターしているようです。以下の順番で回ると効率的かつ費用が安く済みます。費用はたったの合計17シェケル(535円)です。
- 1 エルサレムからベツレヘムへの行き方
- 2 降誕教会
- 3 パレード
- 4 「ハートを出す天使」
- 5 「花束を投げる青年」
- 6 「兵士をボディーチェックする少女」
- 7 「鳩」
- 8 壁画
- 9 新作「ベツレヘムの傷跡」ザ ウォールドオフホテルの中
- 10 エルサレムへ
1 エルサレムからベツレヘムへの行き方
まずはエルサレムのダマスカス門まで行きましょう。エルサレムの路面電車LRTがダマスカス門まで出ているのでとても便利です。ダマスカス門の北側にあるアラブバス乗り場から231のバスに乗ると約40分でベツレヘムに到着(一人7シェケル、現金のみ)途中チェックポイントなどはなし。終点で下りるので簡単です。
2 降誕教会
バスを降りたら進行方向にそのまま進み、適当なところで道を渡ります。一つ目の角を斜め左に曲がります。たくさんの観光客が向かっているのでそんなに難しくないはず。間違ったかなと思ったら「ザ チャーチ?」と進行方向を指させば誰でも教えてくれるはず。教会までの道はお土産屋や食べ物屋がたくさんあるのでのんびり歩きながら行くと楽しいですよ。
3 パレード
12月24日正午12時にパレードが教会を出発します。今年は28の音楽隊が参加したようで子供たちを含めて一生懸命演奏していました。このパレードはいったい何のパレードなのかはよくわからなかった。12月24日降誕教会を出発するのでクリスマスを祝うパレードなのかと思うが、アラブの子供たちの様子はクリスマスを祝っているという感じではなかった。パレードを見るベストポイントは恐らくManger Square Hotelのテラスだと思う。ちょっとだけ上から見下ろす感じになるので椅子に座ってお茶でも飲みながらじっくり見ることができる。ここのテラスはホテルの入り口の左側にあって誰もが自由に出入りしていた。
4 「ハートを出す天使」
降誕教会からずっと下り坂なので歩いてもそれほど苦にならないはず。徒歩で約15分ほど。上から下ってくると左にAraratホテルが見える。その右側にある建材屋入り口の左の壁に描かれている。
5 「花束を投げる青年」
「ハートを出す天使」の後はそのまま進んで約15分。ここの道はほぼ平坦なのでそれほど大変ではないが、交通量が多いので要注意。左側にあるガソリンスタンドを通り過ぎて約5分、右側にあるガソリンスタンドの洗車機の奥にの壁に描かれている。この絵が一番おすすめ。かなり大きい。この絵を見ていると聖書の一節を思い起こした。「悪に征服されてはなりません。善をもって悪を征服してゆきなさい。」
6 「兵士をボディーチェックする少女」
ここへ行くにはまたかなりの坂道を登らないといけない。ここはアラブの乗り合いバスを使おう。黄色い大型バンが来るのを待つとよい。道端で立っていれば速度を落としてくれるのですぐわかるだろう。一人5シェケル、10分ほどで降誕教会の近くのバスターミナルまで連れて行ってくれる。このバスターミナルにはKFCが入っているので分かりやすい。KFCから歩いて約20分。多少の上り下りがあるがここは頑張りどころ。「兵士をボディーチェックする少女」の絵はもともと壁に描かれたが、後からその絵を店の中に取り込んでお土産屋さんを作ったようだ。店の中に入ると絵を見ることができる。あるブログの情報とは違い、何も買わなくても写真も撮れたし、何か買うようにしつこく迫られることもなかった。
この絵の発想もなかなか面白い。ただ保護のためとは言えバラス張りで店の中というのはちょっと落ち着いて鑑賞できない。もともとの状態で絵を見たかった気がする。
7 「鳩」
「少女」の絵から歩いて5分、これもすぐ見つけることができるだろう。この絵はどのように解釈したらよいのだろう?鳩はパレスチナを表していて、オリーブをくわえているので平和を作ろうとしているけどイスラエルが標準を合わせて狙ってくるので防弾チョッキを着ざるを得ないのだろうか?それとも鳩はイスラエルを表していて表面的には平和を作ろうとしているけど武装しているので狙い撃ちしないといけないと、パレスチナの暴力を正当化しているのだろうか?
8 壁画
何百メートルと続く分断の壁にあらゆる人があらゆる壁画を残している。じっくり見るといろんな絵があり面白い。
9 新作「ベツレヘムの傷跡」ザ ウォールドオフホテルの中
今年話題となった新作がこの「ベツレヘムの傷跡」。「一番眺めが悪いホテル」という触れ込みで有名なホテルである。このホテルのロビーでこの新作を見ることができる。イエスキリストの誕生という喜ばしいことがある一方で銃によって壁に穴が開いている。確かに国境や分断の壁がなくなりすべての人が自由に行き来し、平和な時代が到来してほしいと願う。
この銃による穴は十字架のようにも見えるが作者の意図はどのようなものだろうか?この絵にもいくつか矛盾があるように思える。イエスが誕生した時点で、イエスは十字架につけられていないし、そもそもイエスは十字架ではなく一本の杭によって処刑されたのが事実である。さらに言えばイエスは12月25日に誕生したのではないというのも、知る人ぞ知る事実である。史実はイエスは10月の初めに誕生したようである。聖書によるとイエスが誕生したとき羊飼いが屋外で野宿していて、イエスも飼い葉おけで生まれたとこのことだが、ベツレヘムの12月末はかなり寒く、とても野宿できるような気温ではない。現に今年の12月25日、ベツレヘム一帯は寒波と砂嵐でとても過ごしにくかった。
10 エルサレムへ
ホテルを出てまっすぐ行き、二本目の道をみだりに曲がり、突き当りを右に曲がるとそこにはパレスチナ自治区からイスラエルへ戻るチェックポイントがある。かなり殺風景な建物でちょっと怖い気がするが、日本のパスポートを見せると何も確認せずに通してくれた。
チェックポイントの建物を出るとすぐにエルサレム行きのバスを見つけられる。234番のバス、5シェケル、約30分で出発地、ダマスカス門に戻ってこれる。
以上一日ベツレヘムツアーでした。後日ベツレヘムの様子を360度カメラで撮った映像をユーチューブにアップしますのでしばらくお待ちください。