ふわふわ観光!不時着陸?熱気球 ルクソール
ふわふわ観光!不時着陸?
熱気球 ルクソール
熱気球は気球に乗ります。やったー!
昨日は観光でたくさん歩いたので、今日はちょっと楽をして空からの観光でーす。
ここまで来るには朝早く起きて、4時45分に車が迎えに来ました。東岸から西岸にわたるボートに乗って、それからまた車に乗って約15分で到着です。ボートの中では写真のような朝食が用意されています。
気球乗り場に到着すると、既にいくつもの熱気球がかなり膨らんでいました。膨らんでいく様子を見るのも楽しいです。最初は大型扇風機で風を送り込んでいます。ビデオでボーという音が聞こえるかと思いますが、これは扇風機の音です。ある程度膨らむとバーナーに火をつけてまた膨らませます。
火が付くととてもきれいです。幻想的!!
初めは横たわっていたバルーン、すでに立ち上がっています。
もうすでにいくつかのバルーンは上空に上がっています。
ではこれから私たちも乗ってみたいと思います。人生初体験です。
この熱気球について少し、パイロットに聞いてみましょう。
Q 熱気球の歴史を教えてもらえますか?
人類史上初の有人飛行が成功したのは1783年、フランスでのことです。フランスのモンゴルフィエ兄弟は暖炉の熱気にあおられた洗濯物を見て、火を燃やした時に出る煙に空を飛ぶ魔力があると考えたようです。そしてこの煙を集めれば人間も空を飛べると考えて熱気球を作ったといわれています。初めは動物を載せて実験し、ついに成功させました。日本では江戸時代中期の出来事で、ライト兄弟による飛行機が登場する120年前のことでした。
Q どうやって操縦しますか?
この熱気球、ヘリウムガスを使って火を焚き、温められた空気によって上昇します。操縦できるのは上昇、降下のコントロールだけです。乗ると分かりますがバーナーを焚いたからと言ってすぐに上昇するわけではありません。バルーンはとても大きく、中の温度が上昇するには時間がかかるからです。降下したいと思ってもすぐに高度が下がるわけではありません。バルーンの中の温度が下がるのを待つ必要があります。この時間差を上手に計算してバーナーを焚き、バルーンの温度を調整する必要があります。水平に飛ぶことは熱気球操縦の基本です。
Q 自由に方向を変えることはできますか?
それはできません。風の流れる方向に風の速さで飛行するだけです。ただし上空にはいろいろな風が吹いています。この風の違いを使い分け、熱気球を上下させて、行きたい方向の風に乗る必要があります。自然をよく観察することと経験が求められます。
なんかすごく奥深いですね。
Q 飛び立った元の場所に戻れますか?
戻れる場合もありますが確率は大体30%です。それ以外の場合は周辺の畑に着陸します。でも地上スタッフがすぐにやってきて降りるのを手伝いますので安心してください。もし元の場所に戻れたら大拍手をお願いします。
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Q では最後の質問ですが、安全性についてはどうですか?
使われているヘリウムガス、爆発の危険がないので安心してください。万が一、一つのバーナーが壊れても無事に飛行できるように熱気球には二つ以上のバーナーが付いています。またバーナー近くのバルーンには耐熱性が高い素材が使われています。
また搭乗する前に全員の体重を申告してもらっています。この重量を参考にして上昇、降下のタイミングを計っています。体重を申告するときは是非サバを読まないようにお願いします。バケットから降りるときはパイロットの指示によく従ってください。いっぺんに多くの人が下りると急に軽くなってバルーンが上昇したり、バランスが崩れてしまいます。パイロットの指示に従って指名された人から降りてください。
上空からはナイル川沿いの緑が見えます。周辺の荒野と大きな対照をなしています。ナイル川周辺は灌漑を施し、農地となっていますのでこのように緑となっています。道の反対側は灌漑がされておらずほとんど緑がありません。エジプトがいかにナイル川に頼っているのかよくわかる風景です。
このバスケットは四つに区切られていて、一つのスペースに5人ほど乗ります。計20人ほど乗車できることになります。かなりきついです。中央近くの位置だとかなり熱く感じます。
ハトシェプスト葬祭殿もビデオで見ることができます。
その奥の方に王家の谷があります。
他のバルーンははるか下の方に見えます。あー、気持ちがいいですねー。
ルクソールに来られた方は是非熱気球に乗ってみてください。
世界一安く熱気球に乗れる場所といわれています。
お薦めはまず王家の谷、ハトシェプスト葬祭殿などの観光をすることです。その後熱気球に乗ります。なぜかというと先に地上での観光をした後だと、空からあそこ行った、ここも行った、と思い出しながら別の角度から楽しめるからです。
この地図を見ていて一つ発見があります。ハトシェプスト葬祭殿に行ったときに葬祭殿は墓に隣接して建てられると解説しましたが、私自身本当に隣接しているのかなーと疑問思っていました。この地図を見て確かに葬祭殿の至聖所の裏側がまさに王家の谷だったことに気づきました。ハトシェプスト女王のミイラもこの王家の谷から発見されたようです。地上での観光では車に乗ってこの二か所に行きましたが、道路は遠回りしているので位置関係に気づきませんでした。納得です!
熱気球に乗れるのは早朝のみなので、ルクソールに必ず一泊する必要があります。また風が強い日は飛べないので予備の日もあると安心かと思います。
シーズンによって費用は違うようですが、この日は一人70US$でした。ルクソールに来られたら是非熱気球に乗ってみてください。絶対にお薦めです。
随分と降下してきました。今日は無事に着陸できるでしょうか?着陸の様子をビデオで是非ご覧ください。